品数 |
9品 |
結納金の名称 |
御帯料 |
結納金の金額 |
100万 |
結納金額の基準 |
|
品目 |
茂久録、熨斗、寿恵広、御帯、家内喜多留、松魚、子生婦、友白髪、百飛喜
{県東部地方} |
特徴 |
県東部で行われている風習だが、結納に「百飛喜」という金包をつけている。これは名刺に値するもので、徳山では二つの紙包みにそれぞれ千円入れ、目録に「百飛喜一対」と書く。山口地方では、結納のため婿方から行く人数分の紙包を用意し、それぞれの姓名を書き入れ、五百円ずつ入れるという。昔から、武家で盆、正月に家の使用人へ金銭(百飛喜)を与えていた風習の名残らしく、嫁方の使用人にも婚約の喜びを分かち与え、共に祝ってもらうという考え方から行われたといわれている。 |
結納及び結納返しのしきたり |
|
結納を納める前に行う儀式 |
「寿美酒(すみざけ)」酒一升、鯛一匹を納める。鯛は金包が多い。 |
結納について |
|
茂久録 |
|
|
一、熨斗 |
壱連 |
|
一、寿恵広 |
壱対 |
|
一、優美和 |
壱個 |
|
一、百飛喜 |
壱対 |
|
一、御帯 |
壱筋 |
|
一、家内喜多留 |
壱荷 |
|
一、松魚 |
壱折 |
|
一、子生婦 |
壱束 |
|
一、友白髪 |
壱束 |
|
|
以上 |
|
右之通幾久敷芽出度御寿納下され禮度候也 |
結納は七品が基本で熨斗、末広、帯料、家内喜多留、松魚、子生婦、友白髪である。その他に指輪、高砂人形等をつける。山口県東部では「百飛喜」を付ける。結納は七品が基本で熨斗、末広、帯料、家内喜多留、松魚、子生婦、友白髪である。その他に指輪、高砂人形等をつける。山口県東部では「百飛喜」を付ける。百飛喜」とは昔武家では盆、正月に使用人に金銭(百飛喜)を与えていた風習の名残りらしく、嫁方の使用人の人達にも婚約の喜びを別ち与え、共に祝って頂く様にとの考え方ともいわれている。百飛喜は百疋通じ金の単位である。嫁方からは受書を出す。 |
結納時の土産について |
婿方は結納時又は結婚後の里帰りの時に持参する。 |
家族書、親族書について |
家族書、親族書はあまりしない。 |
結納当日について |
結納治めは仲人、両親、本人で行く場合が多い。まれに親族代表も行くことがある。嫁方は両親、本人で受けるが時として嫁方の仲人が同席する事がある。仕出料理で接待し、土産を準備しておく。祝儀としては婿方から御膳料を、嫁方からは帰りの御車料を出す所があり、金額は実費に少し色をつける程度である。 |
お返し結納について |
熨斗、末広、袴料、酒料、魚料の五品で、それに子生婦、友白髪を加える時もある。袴料は結納金の一割、酒肴料は半額、婿方からの受書はほとんどない。 |
荷物納め及び土産について |
婚礼の一週間前の吉日に親か親族代表が荷宰領となり荷目録を持って持参する。婿方では簡単な酒肴でもてなし、土産を用意する。荷受書を出す。嫁方は荷物と一緒に家族への土産を持参する。婿方は結納の時か又は新婦の里帰りの時に持参する。 |
結納から結婚式までに行われる儀式 |
|
結婚式について |
ホテル、結婚式場で行う事が多い。式費用は都会では六分四分、又は七分三分で婿方負担、郡部では婿方全額負担の場合が多い。 |
仲人への御礼 |
仲人へのお礼は結納金の一割を両家折半にし、それに仲人から戴いた祝金を加えて持参する場合が多い。時期としては結婚式後その場で、又は、式後なるべく早く両家の親が揃って持参する。 |