■富山県の結納について■
  富山県(西部地方) 富山県(東部地方)
品数 5〜11品 5〜11品
結納金の名称 御結納金 御結納金
結納金の金額 30、50、100万 30、50、100万
結納金額の基準    
品目 目録、長熨斗、御結納金、御酒肴料、御化粧料、指輪、寿留女、友志良賀、末広、子生婦、樽酒、その他 目録、長熨斗、御結納金、御酒肴料、御化粧料、指輪、寿留女、友志良賀、末広、子生婦、樽酒、その他
特徴    
結納及び結納返しのしきたり 「結納を入れる」といっている。仲人婿方の両親、本人が嫁方へ結納を持参する。また結納の他に、嫁方の両親、家族一人一人に衣類を各一点。親類へお土産品各一点。さらに親類や近所に配る御満中を50個から100個持っていくのがしきたりである。結納式の手順は一同着席したあと、仲人が口上を述べる、つづいて仲人が目録を祝台に載せ、嫁方の親の前へ差し出し挨拶する。嫁方の親はそれを受け、礼を述べる。この後、嫁と婿が中央へ出て指輪の交換をするのが、最近の形式である。嫁方からの結納返しは、以前は行っていたが、現在ではほとんどしていない。 「結納を入れる」といっている。仲人婿方の両親、本人が嫁方へ結納を持参する。また結納の他に、嫁方の両親、家族一人一人に衣類を各一点。親類へお土産品各一点。さらに親類や近所に配る御満中を50個から100個持っていくのがしきたりである。結納式の手順は一同着席したあと、仲人が口上を述べる、つづいて仲人が目録を祝台に載せ、嫁方の親の前へ差し出し挨拶する。嫁方の親はそれを受け、礼を述べる。この後、嫁と婿が中央へ出て指輪の交換をするのが、最近の形式である。嫁方からの結納返しは、以前は行っていたが、現在ではほとんどしていない。
結納を納める前に行う儀式 「仮結納」嫁の反物、帯等に菓子折を添えて持参する。 「仮結納」嫁の反物、帯等に菓子折を添えて持参する。
結納について 熨斗、御神前、御仏前、御酒、目出鯛料、鯣、昆布、末広、白髪、宝船、結納金、紋附、指環、化粧料が一般的である。この内御酒は石川県の飾樽と同じ物であり、宝船も同様であるが、これは必ず持参する。化粧料は結納金の十%で目出鯛料は五%程度である。 西部地方と同様であるが全体的に地味である。一例として宝船は西部では百%付くが東部では五十%弱であり、結納品の単価も五〜十万円程度である。結納は台に乗せない。「たもと料」は同様に一般的である。
結納時の土産について 石川県と同様にかなり高価な土産品を持参する。親類への土産も大きな品を持参する。特に御神前、御仏前への土産は結納品に組み入れられる程、重要視されている。 石川県と同様にかなり高価な土産品を持参する。親類への土産も大きな品を持参する。特に御神前、御仏前への土産は結納品に組み入れられる程、重要視されている。
家族書、親族書について 家族書、親族書はない。 家族書、親族書はない。
結納当日について 婿側から仲人夫妻、両親、本人が午前中に持参する。嫁の方では両親と本人が受ける。受書はない。嫁側の接待は非常に派手で宴席に決まった謡がある程である。 西部地方と同様に嫁側の接待は非常に派手である。しかし婿側からの結納に台がない為、嫁側では足高膳、お盆等を用意し、それに結納を飾り付ける。ない場合は毛センを敷き、その上に並べる。やはり西部に比べ地味である。
お返し結納について 石川県に準じているが、紋附に対する返礼は本人の着物等で、結納料と化粧料に対する返礼はない。目出鯛料は同額を返す。婿方の鰹節の宝船に対して嫁方は鯣を使った宝船を返す。 石川県に準じているが、紋附に対する返礼は本人の着物等で、結納料と化粧料に対する返礼はない。目出鯛料は同額を返す。婿方の鰹節の宝船に対して嫁方は鯣を使った宝船を返す。
荷物納め及び土産について 石川県とほぼ一緒であるが、当日の接待は簡単なもので祝儀は出さない。 石川県とほぼ一緒であるが、当日の接待は簡単なもので祝儀は出さない。
結納から結婚式までに行われる儀式    
結婚式について仲人への御礼    
石川県に準ずるが、富山県の東部では「合わせ水」ではなく「おちつきの水」と言い、婿の方では予めかわらけに水を入れた物を用意しておき、それを嫁が飲む。かわらけはその場で割ってしまう。 石川県に準ずるが、富山県の東部では「合わせ水」ではなく「おちつきの水」と言い、婿の方では予めかわらけに水を入れた物を用意しておき、それを嫁が飲む。かわらけはその場で割ってしまう。